デニムを育てることにしました。

デニム

どうも、ものレボCOOの松下です。

今回はタイトルにある通り、最近一本のデニムを育て始めたのでこちらを備忘的に記述します。

そもそも、デニムを育てるってなんですか?と思われた人のために、簡単に説明しておきますと、
デニムを育てるというのはデニムを履き込んて自分だけのオリジナルの色落ちを作るということです。

???
意味不明やん!という方の方が多いと思いますし、そういう方のために色落ち加工が施されたデニムや、
古着屋ではいい感じに色落ちしたデニムを買うことができます。

これらのデニムを購入する利点としては、

  • 色落ちの結果を見てデニムを選定できること
  • 色落ちのための履き込む時間を削減できること

ですが、私は育てる方を選択しました。
なぜなら、、、

  • すでに色落ち加工が施されたデニムは興味がない
  • 古着屋に売られているいい感じに色落ちしたデニムは高価すぎる
  • 履き込んで育てる前の加工工程に猛烈に興味があった

今回は加工工程を主な記述内容としています。

デニムを履き込んで育てる前の工程

育てる選択を決定付けた育てる前の工程ですが、具体的にどのような工程かを記述します。

今回の対象のデニムは通称リジッドデニムと呼ばれるもので、色落ち加工が一切されていない工場出荷状態のものです。

デニムに糊がまだ残っていて、水洗いすらされておらず、とても硬い生地感です。

このリジットデニムですが、
いきなり履き込んでいく人もいれば、
水通しだけして履き込んでいく人もいれば、
通常の洗濯をして履き込んでいく人もいたり、
まあいろんな人がいるようです。(そもそも正解はない)

私としては、洗って色落ちさせるのではなく、履き込んで色落ちさせていきたいと考え、
いろいろ調べていく中で下記の工程を取り入れてから履き込むことにしました。

【履き込んで育てる前の工程】

  1. 水通し兼手洗い洗濯
  2. 洗濯機による脱水
  3. 糊付け
  4. 乾燥
  5. シワ寄せ

実は、履き込んで色落ちさせたいと考えたのは、この工程のN0.3に猛烈に興味がでたことがきっかけです。
(ちなみに、この工程は人によっては、絶対にやらないという人がいるほどやっかいな工程と捉える人がいます。)

では、それぞれの工程に関して記述します。

1.水通し兼手洗い洗濯

この工程の目的は、大きく二つあると思っています。

  1. 出荷時に付けられた糊をはじめとした不純物を落とす
  2. リジットデニムの目を詰める

では次に方法です。
お風呂の浴槽に水を入れて、色落ちがあまりしないと言われているお洒落着用洗剤を入れます。

そこに裏返しにしたデニムをぶち込みます。

そして、無駄にシワをつけないように押し洗いのような感じで手洗いします。

どんだけ洗えばいいかわかりませんが、なんとなく5-10分くらい洗ってあとは待ちます。(20分くらい漬け置きしました)

浴槽からデニムを取り出したあとは、下記のような水の色に変化しています。
デニムそのもののインディゴが出ているような出ていないような、、、(多少は色落ちはする)

ここで、注意点を記述します。

リジッドデニムを水につけたり洗ったりなんやかんやすると、確実に縮みます。
理由は、デニムの縫い目が詰まるからだそうです。

そして縮み量はだいたい10%程度と言われております。

ここで、本工程を経て測定すると5%程度縮んでいました。(縦方向で)

この記事を見てリジッドデニムに興味が出て、やってみようと思った人は(いなそうですがw)

購入→裾上げする際は、
購入前に履き込んで育てる前の工程をどうしたいかを決定してからサイズ選びをしないといけないというのを伝えたいです。

2.洗濯機による脱水

この工程の目的は、糊付けの前に余分な水分を落とすことがメインですが、さらに縫い目を詰めることが含まれています。
(この工程で縫い目が詰まりますってのが、ネットで調べても書いておらず、最初にやった際は脱水せずに最終工程まで実行し思うような縮みを得られず、本工程を追加し、結果的に縮み量をコントロールできました)

では方法です。

ここでいう脱水は通常の洗濯の脱水と一緒ではありますが、以下の点に注意してください。

  • 洗濯機にデニムを入れる時に、なるべく洗濯槽に沿わして設置(無駄にシワをつけないため)
  • 脱水時に柔軟剤が自動投下される洗濯機の場合は柔軟剤をOFFしてください
  • 糊付けの際に記事の水分は欲しいので、脱水しすぎないようにしてください(私は7分でいきました)

3.糊付け

この工程の目的は、履き込んでいく過程でいい感じのシワを入れるためにガチガチに生地を固めることです。

糊は100均にもありますが、普通の洗濯糊です。

下記参考)

糊付けの方法は、手で記事に糊を塗っていくだけっちゃだけなんですが、
以下を意識していれば上手くできるのはできると思います。(が、実際やる人はYoutube等で調べてください)

  • 裏返しにして糊付け
  • シワをいい感じに付けたい箇所は多めに糊付け
    例)太もも前、膝裏
  • スレキには塗らない
  • 股上の縫い目の部分も塗らない

また家の中でやる場合、床でやると相当やりにくいのでなるべくテーブルの上にビニールを引いてやったほうがいいと思います。

4.乾燥

この工程の目的は、言わずもがな糊の乾燥です。

方法は、表向きにして下記のような洗濯ハンガーにデニムが筒状になるようにぶら下げていきます。
その後は陰干しできる室内もしくは室外に洗濯ハンガーを設置して完成。

(6時間くらいは乾燥時間として考えておいた方がいいです。)

5.シワ寄せ

できました!

デニムが一人で立っています。

この工程の目的は、いい感じのシワをつけることです。

では方法です。

自律しているデニムを履いて、実際に膝をまげてしゃがみます。
しゃがむときはポケットあたりをつまんでちょいと上げてからしゃがんでください。
そして、いきなり全しゃがみいくのではなく、中腰くらいのところで膝裏のにシワを手で入れるのがいいです。

膝裏のシワを手で入れるのが終わったら全しゃがみして本工程は完了です。

いかがでしたでしょうか?やってみようと思いましたか?笑

ちなみに、
今回紹介したデニムは2024/6/6から履いているのですが、2024/8/4時点では色落ちはしていません。
が、シワはいい感じについてきている気がします。

ここからガシガシ履いてこうなりました!とご紹介できるように育てていこうと思います。

では。

デニム

Posted by MatsushitaTakahiro