質感のUX
どうも!ものレボの細井です!
先日お気に入りのVaio Z フリップタイプが壊れました。
このVaio Z フリップタイプには非常に思い入れがあります。
ものレボ創業前にDellの4万円くらいのPC(i3にRAM4GBにWindows10)を買いました。これで1年くらい仕事をしていたのですが、何をするにも時間がかかり、お客様のところに訪問するときは事前に必要なアプリ以外を閉じた上で必要なアプリを立ち上げておかないと商談すらまともにできませんでした。
その時から、お金を稼げるようになったら最高峰のPC(しかもMade in Japan)を買おうと決めており、ずっと狙い続けていたのでVaioの最高峰マシンVaio Zでした。
創業後1年くらい経ち、ある程度売上が立ってきたときに満を持してVaio Zを買ったときの喜びは半端なかったです。調子に乗ってVaio Zを買うときにすべてのオプションを一番いいやつにしました笑
さらにすべてのオプションを全部一番いいやつにした選ばれし者のみが選択できる”Vaioの蓋に書かれているVaioの文字のエッジ(少し段差になっている部分)をアルマイトで青く染めるオプション”を追加しました!この誰にも気づかれない選ばれし者仕様に5,000円払ってます笑(下記画像)
さて、そんなVaio Zが壊れました。二度目です。
一度目は新幹線でハイボール飲みながらVaio Zで仕事をしていたときに寝落ちしてしまって、駅員さんに起こされたときにはVaio Zがほぼ満タンのハイボールをイッキ飲みした後でした。彼はそのままVaio工場に緊急入院してほぼ全パーツ取り替えて復活しました(保証期間内で無料!)
二度目は最近電源を入れた後必ず1分程度で電源が落ちてしまう病にかかったのです。そして先日二度目の入院しました。診断結果は、冷却ファンへの異物混入による異常発熱を検知して回路保護機能が働いていたそうです。
さて、前置きがながくなりましたがVaio Zが二度目の入院したときに、新しいPCへの買い替えも検討しました。ちょうど最新のVaio Zも出たみたいです。なんと最新のVaio Zはボディが世界初のカーボン製ノートPCだそうです。
ということでさっそく電気屋さんに触りにいきました。電気屋ではまず安くてスタイリッシュなSurface Laptop4 (ものレボの会社支給のPC)を触りました。アルミでできてあろうボディの触り心地は滑らかで、ヒンジを開くときの触感(ヒンジの動作と画面の剛性感)がハイレベルで正直「これ最高やん!」ってレベルでした。「マイクロソフトがアップルと同レベルのハードウェア作るんや!」と驚きました。
それならさぞかし最新のカーボン製のVaio Zさんは素晴らしいだろうと期待してVaioコーナーに向かいました。(ものレボにはBYOD制度もあります)
「あった!」
近づくと
「ん?プラスチック?」
カーボン製とは思えない見た目でした。
触り心地は良いだろうと触ってみたところ
「ん?プラスチック?」
いやいやヒンジの開け閉めはカーボン特有の剛性感と軽さが最高のUXを醸し出してくれるだろうとヒンジを開け閉めしたところ
「ん?プラスチック?」
開閉動作に合わせ剛性感のない画面が先にたわみ、たわみによる弾性力がヒンジの摩擦に打ち勝つにしたがい画面が嫌々開閉するようなUXでした。
私のVaio Zくんはアルミ製で重たいですが、触り心地もヒンジの触感ももっと良かったです。
私がVaio Zを買ったときは、VaioがSonyから独立して初の自社開発のVaio Zで相当気合入っていたと記憶しています。Vaio最高峰としてのUXが購入時の選ばれし者のオプションから実用時の質感、触感、スペックまで最高レベルで提供されていました。Made in Japanの復活を目の当たりにし、それを手にすることでMade in Japanの復活を少しでも体験できたと思っていました。
二代目のVaio Zは世界初のカーボン製ノートPCになって、軽さや強度はスペック上は最高かもしれませんが、UXは下がっていると正直に思いました。日本のメーカーが陥りがちな技術者の自己満によるスペックの追求を未だにやっているのかと。
ということで入院中のVaio Zくんを修理してもらうことにしました。
がんばれMade in Japan!ハードウェアで大事なのはスペックよりUX!!!
ソフトウェアも同じで、我々の事業であるSaaSは多機能・高機能といったスペック重視のオンプレミスに対し、限られた機能・使い易さといったUXを追求しています。今後、あらゆる業界のソフトウェアが徐々にSaaSに置き換えられていくだろうと思います。
そして、おれたちはMade in Japanの最高UXを提供するソフトウェアで世界の製造業を獲りにいくぜ!!!
最後に、次のVaio Zが出るまでは今のMade in Japanの魂と個人的な思い出がこもっている最高のUXを提供してくれているVaio Zを使いるづけるよ!次のVaio Zに期待!