藍染してみました!
どうも、福山です。
今回の投稿は”藍染”についてです。
なぜ藍染について投稿しようと思ったかと言うと、日本資本主義の父とも称される渋沢栄一氏を主人公に描かれた大河ドラマ「青天を衝け」の序盤で渋沢家が生業としている藍玉作りが紹介されており、テレビを見ながらふと長年使い込んできた剣道防具の藍染にチャレンジしてみようと思ったのが発端です。
作業にかかる前に”藍染”について調べてみたのですが、「藍」は武士の時代には「縁起の良い色」として好まれ、明治には海外から「ジャパン・ブルー」と称えられた、日本を象徴する色だったようです。
藍染とは植物染料「藍」を用いた染色技法で、用いる植物は日本で主流のタデアイ、沖縄の琉球藍、インドでは木藍など地域によっても異なります。これらの植物から抽出される「インジゴチン」という色素染料を総称して「藍」と呼び、染められた布地そのものを藍染と呼ぶこともあります。
<問題>なぜ元々緑色の植物から藍色がでるのか??
<正解>タデアイの葉の中には、インジカンという無色の物質が含まれており、葉が傷ついたり、枯れると、次のような変化が起こり、インジゴという青い色素ができます。
インジカン(無色)⇒<分解>⇒インドキシル(無色)⇒<酸化>⇒インジゴ(青色)
化学反応によって色素が変わるらしく、文系の私にはこの領域は少し苦手な分野です。
剣道は防具・胴着ともにすべて藍染されたものを使用しますが、藍染ひとつをとっても奥が深いです。今まで何気なく防具・胴着を着装してきましたが、日本の武士の歴史や産業の歴史と深く関わっていることが分かり、更に剣道(武道)の魅力に引き込まれましたね。
さて、藍染について知識もついたところで染めの結果を披露します。
はじめてにしては上手にできた方だと思っております。多少、色にムラはありましたが、全体的にいい色合いに仕上がりました。
作業後の感想としては、出来上がりの品質を求める場合はプロ(職人)にまかせた方がいいですが、自分の手で作業を行ってみる方が楽しいですし、一番いいのは物に愛着が生まれることですね。何でもかんでも買い替えることは容易ですが、身の回りの物を大事にする精神を大切にしていきたいと思いました。
次回は更に上手くできるよう精進します。